1992 / 8mm / 50min.

祖父の死後、古いフィルムをはじめとする、祖父が残した幾つかの「もの」を映像でなぞっていくことによって、私と祖父の間にあった距離を縮めようとする、日記的ドキュメンタリー。

初めて8mmカメラを手にした私は、「正面きって人を撮る」という学校の課題のために、祖父の家へむかいました。その日、祖父は庭にトマトを植えていました。そして、私がカメラをまわすのを見て、自分も戦前、満州で9.5mmの映画を撮影したと語り、そのフィルムを探し始めました。しかし、そのフィルムはみつからないまま、祖父は他界。私は祖父の残したフィルムを再撮しながら、彼が生きていた時間が、今私がこうして生きていることにつながっていることを思っていました。

祖父がトマトを植えた日から、祖父の生きた戦前へ導かれ、同時に、私と映像表現が出会ってから、現在に到る時間の流れが描かれたドキュメンタリーです。

※1992年イメージフォーラムフェスティバル大賞受賞

Copyright 2005, Junko Miura